噂ではもっと地獄を見る

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「おはようございます」
弟子の虎児(こじ)が健康処楓にやってきた。
来てからやることは色々とあるのだが、師匠である幸洋に強く言われていることは、自分の爪を整えることである。
爪が肌に当たると痛いので、短くし、角を整えるのだが、あまり切りすぎると、ツボを押したときに、自分の爪が指に食い込み痛くなるので、今のうちに慣れておけというわけだ。
そして幸洋は今何をしているかというお、足の裏のツボをとっている。楓はじめさんなので、どこにどうツボがあるのか確認しているところで。
ギュ
足の中指から、幸洋の親指で二つあけて、その下を押した。
(なんか痛痒いな)
そしてそこから親指一つあけて下、ここは腎臓のツボである、それを押した後に尿管→膀胱のコース、カタカナのノのように指を流した。
(確かに痛いけど、我慢できないほどじゃないな)
噂ではもっと地獄を見る!という話で、このお客さんは罰ゲームで楓にいくことになったようだ。
「じゃ、準備も出来たから始めようか」
「えっ?」
キュ
「ぎゃぁぁぁぁぁ」
健康処楓にとって、不健康は罪である。
そりゃあ、もう、念入りにやられましたよ、だって幸洋先生ですよ。

この世界は化け物ばかりである。

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試験期間中なので、校内は大変静かであるが、資格をとったために、試験が免除になった生徒たちは、この時期を各々好きなように過ごしている。
「おっ、花信風(くわしんぷう)はこんなところにいたのか」
担任が声をかけてきた。
「ドモ」
花信風青葉は寝転がって本を読んでいたのを中断し、ゆっくりと起き上がった。
「それは何語だ?」
青葉が読んでいた本のタイトルは【Maassieren】とある。
「ドイツ語ですよ」
「読めるのか?」
「まだまだ勉強中ですよ」
そうはいってはいるが、これはマッサージの教本であり、写真は載っているが、教科書らしい堅苦しいドイツ語文章が並んでいる。
「勉強家だな」
「僕なんかまだまだですよ」
この世界は化け物ばかりである、そして青葉の身近にいる両親は並のものではないため、努力するということを止めることはない。
そしてこの担任は、その両親を前にしても。
ポンポン
「えっ?花信風さんなんでしょうか」
(めっちゃチェックしてる)
多少の疲れはあるものの、問答無用で父である幸洋が技をかけない健康である。
「花信風くんは、卒業するまで君のクラスね」
面談などの度に、技をかけられては話が進まないということで、この教師が選ばれた。
青葉が読んでいた本には、誰かにマッサージする方法も載ってはいるが、自分で行うものも扱っている。
「じゃあ、今日はこれね」
岩彰(いわあき)は幸洋からマッサージする前に、ツボを押すことになっていた。
(膝のお皿の‥)
図を見ながら、この辺かなと押すと。
このぐらい、大丈夫だと思ったらこの激痛。
(ファァァァァ)
押すと、目がカッ!と開いた。そしてあまりの痛さにより、指を離すのも忘れていた。
「大丈夫か??」
幸洋の弟子の虎児(こじ)である。
「腰抜けそう」
「なんだよ、その言い方」
今のはむくみや血の流れの改善に嫌がるツボ。
「うっ」
そのまま岩彰は物陰に。
「どうした?」
「いきなり胃が動いたわ」
それも粗相をしてしまうんじゃないかってぐらい、ギュルルルと動いたので隠れたのであった。
自分でやっただけでもこれである、これが幸洋がやったのなら……そりゃあもうすごいことになる。

これが楓の基本メニューです

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「よろしくお願いします」
挨拶をしてすぐに。
パン!
花信風(くわしんぷう)幸洋は両足首をつかみ、ぐっと力を入れる。
(あっ、痛いかも)
そんなことを思ってしまうと。
モミモミモミモミ
「アアアアアア!」
二の腕に移られ、内側に入った親指が激痛をもたらすではないか。
「右手でいつも持って、それでモニター見ているから、これが痛いのよ」
そこから二人羽織のように後ろに回られ、脇からにゅ!っと手を出され、右に左、もう一回右左に上半身をほぐされる。
自分は何をされているのか、これからどうなるのか、不安がじわりとわいてくる。
本日の分が終わる頃には。
「先生のおかげで生まれ変わった気分です」
「それは良かった」
「とまあ、こういう感じかな、基本は」
「いつもよりは普通かしら」
「なんだよ、その言い方は、でもな、ワケアリのお客さんが多いから、これが楓の基本メニューですって言われてもな、困るんだよな」
どこに不具合があるのか、申告しても。
「ここかな」
言葉に惑わされることなく。
「ぎゃぁぁぁぁぁ」
幸洋は原因に直接アプローチしちゃうタイプである。
そしてその先生は今弟子をとっている、息子の青葉の元同級生でもある虎児(こじ)であった。
「なんだよモミー、これから青葉のところにいくのか?」
こいつは現在の虎児の現同級生男でもある澄水(すみ)
「あん?」
返事なのか?それともこれから喧嘩になるのか、わからない顔である。
「怖い顔するなよ、初代によろしくな、二代目」
この男は青葉とも同級生だったことがあるのだが、先ほどからモミーとか初代、二代目とかの話にも関わっている。
「うちのお父さんは人の疲れをとるお仕事をしています」
当時の話、作文で青葉は自分の父親の仕事をテーマにした。
「マッサージ?」
「あれだよ、人をもみもみするって感じ」
「じゃあ、お前は今日からモミーだな」
クラスにいたバカの一言で、その日からあだ名は決まり。
「青葉はあの時の目が怖かったぞ」
これが初代の話、二代目が決まった時の話をしようか。
現在職業体験という授業を学校では必ず受けるので、全く知らないところよりはいいだろうと、虎児は楓を選んだ。
しかし虎児の母は青葉がいたから選んだのであって、遊ぶんじゃないかと心配の母は幸洋へ連絡を取った。
「うちの息子がご迷惑をかけていやしないかと」
「いえいえ、虎児くんのおかげて大変助かりました、お客様がタクシーで帰られるときも荷物をもってくれましたり、電話を受けるにしても配慮を感じられるようなことばかりで、そういった世話を自然と焼けるのは、お母様の育て方が大変良かったからではありませんかね」
「あれを聞いたときは、本当にもう、あの子はお兄ちゃんたちと比べて、要領よくやれないし、頑固で決めると、揉めることになっても譲らないから、ろくな人間にならないわって思ってたのに」
涙声で母親はこれまでの不満を訴えた後。
「あんたはもうこのまま先生のところで、修行しなさい!」
という形で楓で本腰を入れることになったのである。そしてそこから。
「二代目誕生だな 」
ここでモミーというあだ名は虎児のものになる。
揉めることになっても譲らない性格は、本日学校で澄水にモミーと呼ばれた後、楓に来る前にこんなことが起こしていた。
チャリン
虎児の足元に小銭が転がってきた。
拾い上げれば、いつもお世話になっている日宿交通のタクシーの運転手さんに、食って掛かっている客のものだった。あきらかにわざと支払いの小銭を落としたもので。
「虎児くん、まさか!」
揉めたんじゃないんでしょうねと推測するのは虎児の同級生女である岩彰(いわあき)
「なんだよ、俺はただな」
自分の父親ぐらいの年齢の客の手首をとった。
「俺の勘違いなら、それでいいんだけど、今なにしたのか、もう一回最初から見せてくれないか?」
やり直させただけです。

もっと普通の話はないの?

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「汗が出たから拭き取るでしょ、するとね、黄色になっているの、拭き取ったタオル」
もちろん化粧を落とした上でである。
「信じられなかったわ、今までそんなことなかったから‥」
黄色は皮脂である。
「とんでもないことになるよっては聞いてたの、でもね、あんなに出なくてもいいじゃない‥」
以上健康処 楓のエステを受けてすぐのお客様の声でした。
「その後化粧のりが今までないぐらいによくなって、その人は今では常連だけどもな」
「すごいわね」
岩彰桜桃(いわあきゆすら)は、エステのエピソードを聞いただけで、ヤバいということだけはわかった。
汚物にまみれたこの私に、一筋の光を、救いの手を菊露(きくろ)様は差し伸べてくれたんですにょ。
「楓はもっと普通の話はないの?」
「おいおい、その言い方はないだろう」
その菊露の弟子である虎児(こじ)はそんなことないだろうと思っていた。
「たらい回しで大分辛い思いしてから、ここに来てるから、どうしてもね‥」
その菊露の息子である花信風(くわしんぷう)青葉は、子供の時から助けてください!とうちを訪ねて来る人たちを見ているため、否定はしない。
(けど、変なのが増えるのは嫌だけどもさ)
そこで健康処楓、ご利用者向けのクーポンの表紙を見るのだった。
ぬぅ!我々はあくまで陰日向の存在。
そうでシュ、個性的ではありますが無害でシュ。
「今でもたまに驚くことがあるよ、なんでそんな高額請求しているところがあるのかなって」
菊露の夫幸洋はそのときのことを思い出している。
「ヤバい、先生の闇がこぼれた」
そういったお客さんからの情報を得て。
「狩りの時間だぞ」
連絡を受けた関係各所が動き出したりすることもあります。
「先生はあちこちからの評価がめちゃくちゃ高いからな」
「私は普通にやっているだけなんだけどもね」
そういうが先生みたいに安く、早く、不調を改善させるところはそうないでゴワス。
ギリギリギリ
「アアアアアア」
幸洋は足を締め上げた。
「ねえ、あれは何をしているの?」
「座ると違和感があるっていってな」
「腰?」
「これはハム、太ももの裏だよ、ここが鍛えられてないせいだから」
逃げようとしても幸洋が離れない、動かなければはずせないが、とてもしんどい。
「あれで絶妙な負荷を見つけているんだ」
「よし、これでいいね」
私、これで本当によくなるのかなって思ったんです、でも座ったらね、お尻や足の裏の違和感が無くなっ

師匠の予約はキャンセル待ち

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花信風(くわしんぷう)幸洋(こうよう)の妻は、菊露(きくろ)という。名前からわかる通り、暮れ行く秋に生まれた彼女は、健康処楓にて女性客専門のエステをしている。
「あっ、はい、わかりました」
虎児は電話を受けながらなにかをメモしている。
「先生、師匠の予約はキャンセル待ちでいいんですか?」
先生とは幸洋のことで、師匠というのは菊露のことだ。
「そうだよ、一番新しい情報はホワイトボードにあるやつ」
これで更新時間になると確定となり、それを各種お知らせとして配信される。
「すいません、エステの予約は二週間全て埋まっております、キャンセル待ちの案内はその都度出しますので、そちらをご確認の上、予約をお願い致します、それでは失礼します」
チン
「暑くなると、エステの方はお客様がひっきりなしだな」
「薄着になるから、気にするのさ」
「そんなの気にしなくてもいいのにな」
こういう所が、こういうところが、虎児キュンが尊い理由!
「そしていよいよ、花信風母の登場ね」
ゴクリとしているのは、最近この楓に通っている岩彰桜桃(いわあき ゆすら)
「何さ、その言い方、まだ会ったことなかった?っけ?」
そういうのは花信風息子である青葉である。
「結構来ているのに一度もないわ」
「これはまぁ‥しょうがないか」
「そうだね」
男性陣は言いにくそうであった。
「岩彰さん、うちのオヤジはとんでもなく痛い」
そこで幸洋は照れた。
「ということは、うちの母はなんだと思う?」
「とんでもなく気持ちいいとか?」
それはサロンドゥムンにいってください。
「うちの母曰く、今まで避けていたこと、見たくなかったこと、その先に美はある」
「?」
「もっとはっきり言わなきゃわかんねえよ、師匠な、ホテルで宿泊プランで止まるお客さんしか今は受けてねえの、受けた後トイレから離れられなくなるから、だから師匠のエステを受ける部屋には、ちょっと前からドラム式の、乾燥機ついている洗濯機とかついているの」
「えっ?」
まだ飲み込めてない。
「顔のマッサージすると、皮脂とか信じられないぐらい出る、それで鼻が悪かったりすると鼻水が止まらない、そんな調子で胃腸もやるとだな、トイレに何度も何度もいくことになる」
「体から老廃物がとんでもなく出てくるんだよ、だからその間人には見せられないから、ホテルで過ごしてもらう、どうしても半日はすごいことになるからさ」
食事もルームサービスになります。
「怖い」
本当、乾燥機つきの洗濯機が導入されてよかったにょ、その前はお風呂場で洗濯して、洗濯しながら、私ってなにやっているんだろうって、呆然としながら洗っていたにょ。
「岩彰さんも興味あるなら」
「私は虎児くんでいいです」
その言い方に大変機嫌良くなった虎児くんはもりもり今日もお仕事をしました。

メモりに行くからヨロシクね

「イタタタタタタタ!」
「いい、悲鳴の奥を見るの」
そう虎児(こじ)に教えるのは、同じ年であり、師匠の一人息子の花信風(くわしんぷう)青葉である。
「イタタタタタタタ‥あれ?辛くない」
青葉は腰痛になったらここにいけばいいよという先生の元で習い、もう一人前に改善が出来るので、時間があれは青葉からも虎児は学んでいたのだ。
「座りすぎです、右手で書き物?しているせいか、前のめりになって固まっているのをほぐしました」
「ありがとうございました」
「同じ年とは思えない落ち着きぶりだな」
「その言い方もさ‥」
不満のようだ。
ここは健康処楓、そこに調子が悪いと来たが、父親が留守だったために急遽青葉が見たのである。
「腰痛以外もしっかりみれるものな」
本人は腰痛をなんとか出来るなら食っていけるからとはいってはいるが、父の影響か、それとも性格のせいか、まんべんなく技術を持っている。
「ソイヤ!」
そこに青葉の父、虎児の師匠である幸洋の声が聞こえた。
なんだなんだと、外に出たら、先ほどまで青葉にみてもらった男に、幸洋は水平チョップを食らわせていたのだった。
「あれ、さっき辛くないから、もっと軽く」
「最近ちゃんと眠れてる?」
「いえ、それも‥」
「それね、ちょっと集中しすぎた状態が続いているわけ、今のでその糸をぷつーん切らせてもらったので、寝るのも今夜から楽になると思うよ」
その男を見送ったあとに。
「ただいま、二人とも」
「おかえりなさい先生」
しかし、青葉は返事はしないまま家の中に入ろうとする。
「もっと腕磨いておくから!」
姿が見えなくなってからそう奥から聞こえた。
「そうなったら、メモりに行くからヨロシクね!」
息子の言葉に父はそう返事をした。
そんな親子関係を見ながら、虎児はニヤニヤしてしまうのである。

すげぇな、毒親だな

向上心があるならば、そこに火をつけるだけではなく。
「どほどぼどぼ‥」
と油を注ぐタイプなのが花信風幸洋(くわしんぷうこうよう)である。
そのために弟子である虎児にマッサージの練習のために誰かつれてくるという方針もとった。
「ゆすらが決まらなきゃ、うちの母ちゃんの足を揉まなきゃいけなかった」
ゆすらとは虎児の同級生で岩彰(イワアキ)ゆすらというが、本名としては岩彰桜桃と書いてゆすらと読むのだが、だいたいオウトウとしか読めないので、ひらがなにしている。
「あれだぞ、山形ではな、その昔、疲れた男性の足を女性が洗うことで癒したっていう奴みたいなもんだ」
だから逆に女性の足を揉むことで癒されたいということらしいが、ここら辺になると虎児に必死さが見えた。
彼女が虎児のマッサージを受けるところに、自分が巻き込まれる運命にも抵抗する節を見たので。
聞いてみました。
「先生の目にどう映っているのかはわかりませんが」
「永久歯に栄養失調が出ているのはすぐにわかった」
「ちょっと前にうちの親の話を虎児くんにしましたら、すげぇな、毒親だな!って言われましたよ、
「我が弟子ながら‥その言い方、その通りだけどもね!」
「はっはっ、こういう話をすると心が痛いな」
「私も息子がいるし、この仕事につく前に色々なところで働いていたしね、でも岩彰さんって、諦めてないものね、諦めてたら、体の調子こんなもんじゃなかったと思うよ」
「それはそれこそ、歯科医の先生に言われましたよ」
現在の学校の検診の際に、歯科医に後でそういう話をされた。
「そこで食べ物だけは何とかしようと思って、虎児くんや同級生なんかは私が料理好きだって思ってますけど、学生だとね、地元の調理や栄養のイベントが私でも払える値段できちんと食べれるんですよ」
無料から五百円で、一食+おみやげもつく。
「で、君はどうなりたい」
「そうですね、出来れば健康になりたい」
「健康に出来ればはつけなくていいさ」
「ああ、そうそうこれ渡されたんですけど、使っていいんですか?」
ぶあついクーポンブックというやつで、タイトルは人生を満喫しよう!とある。
「それかい?使いなさい、日宿交通さんが配ってくれているものだけども」
このクーポンの説明をするでシュ、今まで楓に来るまでにあちこちでたらい回しにされた人たちというのは、健康になるためにかなりお金を使っているでシュ、だからそれを少しでも取り戻してほしいと思って健康を愛する会でがんばって作りまシュた。
本当でシュね、困っている人たちを食い物にしている奴、みな滅べ!
おおっと脱線しまシュた。
例をあげると、地元のスパ銭一日滞在+一食ついて1000円や、珈琲好きでしたら普段は飲めないスペシャリティー珈琲が他の珈琲と同じ値段でいけちゃいます。
「最新のものがほしい場合は、楓の受け付け番号がいるんですけど」
「ああ、そうか、じゃあ虎児くんの最初のお客さんってことにしようか」
ガタ
「先生、どうしたんですか?」
「今とても大事なものが奪われたキュン」
その語尾については、先生は連日残業が続いていたから、お疲れなんだなと流された。